コラム

「看板大国」日本!

つくづく日本は至る所看板だらけだな、と車で走るたびに思いを強くする。工事中の看板や広告看板、選挙の看板などの一時的なものから、店舗や企業などの永続性のあるものまで、膨大な量の看板が我々の視覚を圧倒する。重要文化財に指定された観光地でも、重厚な歴史的建築物に全く不相応な注意書きや、案内看板が所せましと乱立する。日本の街並みの支離滅裂さは、不統一な建築物もさる事ながら、無秩序な看板群によるところ大である。

さて、注意書きの看板だが、まるで子供を対象にしたような内容のものが多い。これは、見る者をあまりに稚拙な扱いにする表示は、それに応じて子供になってしまう、という逆の効果を喚起する。筆者は、選挙看板の候補者のひらがな名を目にする度に、なるほど国民が稚拙化してゆくのはむべなるかな、と思ってしまう。つまり相手を、分をわきまえた大人として見ることで、相手に大人の行動が喚起されるのである。