とことん考えない
問題解決を主な仕事にしていると、当然だが様々に思考する必要に迫られる。過去の成功例から照らしてみたり、近似例から推し量ったり、全く無関係の例から共通項を見出してみたり、と機略縦横というか、言わば勝手気儘に思いを巡らすのだが、ほぼ考えがまとまってもどうしても一抹の不安は残る。これは余儀ないことである。従って、完璧を求めて更に思考を進めることはめんどくさいのでこの段階で止める。(笑)後は野となれ山となれである。
さて、人の思考能力には遺伝子レベルの記憶から、習性や学習を通して多くの思考パターンや行動様式が仕舞いこまれている。脳は、疑問を投げかけられると無意識にその回答を考えはじめる。自ら考えなくても、不意に自分の口から回答が出てくると「何と頭がいいんだろう!」と思ってしまうが、勘違いも甚だしく(笑)実は、人間の「脳」が奇才なのである。
